ミレルの病気について

病気のお話が続いてて、面白くないけど、
面白くないついでにミレルの病気についてまとめておこうと思います。
ミレルの病気についてメールでご質問を受ける事も多く、
誤解があったらミレルが可哀想だしね。

病気の事はカテゴリ「病院」に一まとめにしちゃってるので、
ピンパの事もミレルの事もだらだらと遡って読んで頂ければ分かるかとは思いますが。。
でもちょっと分かりにくいですよね。
カテゴリを詳しく分けようと思っていたんだけど、もう面倒になっちゃったんです(^_^;)
って、ことでここでちょっとまとめておきます。


ミレルはぱっと見たくらいじゃ「どこが病気なの?」ってくらい分からないと思います。
見た目も可愛いし←親バカです(^_^;)
元気で笑顔で健康そのものですよね。

もしかして犬を飼うのが初めてだったら、キャバリアを飼ったことがなかったら、
私達も病気に気付かなかったかもしれません。

うん。。たぶん。。
いや。。ぜったいに気付かなかったと思う。
犬ってこんなものなんだ。って思っちゃってたかもしれない。

あ。。でも生活に支障が出てきたら誰かに相談はしていただろうと思う。
例えばご飯のお皿下げようとしたら噛まれた!ってのが続けば、
何も知らなくてもトレーニングはするだろうな。
でも原因が病気だって事には気付かなかっただろうな。


前置きが長くなりましたが、
ミレルは常同障害という精神の病気です。
この病気だと分かるまで約1年もかかりました。
でも時間が掛かっても分かったって事は本当に幸運だったと思います。

では、プレイバックします。

★2013年の夏、悪徳ブリーダー崩壊現場から保護されうちの子になったミレル。
糞尿まみれ悪臭を放つガリガリのキャバリアでした。
う~ん、キャバリアとは言えないな。本能のまま生きる動物って感じだった。
でも、順応性が高く頭の良い子ですごいスピードで犬になり、キャバリアになっていきました。

★2013年冬ころ、ご飯を食べる時唸ったりお皿を守るような行動をするようになりました。
そして、それがフードアグレッシブ(フードアグレッション)と言うと知りました。
矯正が必要だと言われる。
※2014年3月~6月までトレーナーの先生の指導の元、フードアグレッシブのトレーニングを行っていました。
少し改善はみられたものの、直ってはいませんでした。


★2014年春ごろ、右耳を気にする、右耳の毛をかじるようになりました。
右耳の毛はみごとに無くなってしまった。せっかく伸びてたのに><
その後、入梅の頃、夜になるとぐずって暴れてなかなか寝ない日が続くようになる。
耳を気にする、マズルを床に擦り付ける、仰向けで背中を床に擦りるける、首を掻く、など。
これがスクラッチングなのか?

★2014年6月、キアリ様奇形・脊髄空洞症を疑い、まずはかかりつけ医に相談。
専門医によるMRI画像診断でないと分からないとの返答。
イソバイドを試しに投薬してみるか?との提案もあったが、
早く白黒つけたい気持ちが強かったので、大学病院への受診を希望しました。

★2014年7月、武蔵野市の大学病院の神経科を受診。
神経学的検査、問診、ミレルの生い立ちから既往歴、ミレルの行動異常の動画などを観て頂き、
キャバリアという犬種からも、おそらくキアリ様奇形だろうとの診断。
脊髄空洞症の疑いもありMRI検査を予約。
MRI(8月)まで試験的にプレガバリン(リリカ)12.5㎎/1日2回の最低量から始めてみる事に。

★2014年8月、同大学病院にてMRI。
H先生の画像診断結果は中度キアリ様奇形・脊髄空洞症は軽度で将来は空洞化が進行するであろう。
おそらくそうなんだろうと思ってはいたものの、かなりのショックでしたね。。。
お薬はプレガバリン(リリカ)の効果を更に期待し、25㎎/1日2回に。

※大学病院ではお薬はガバペンチン(ガバペン)かプレガバリン(リリカ)どちらを選ぶかは、
飼い主判断でした。
どちらも同じ種類のお薬でリリカの方が新しく半減期がガバペンより長いため1日2回でよいという事でリリカを選択しました。
もし、リリカが効かないようならガバペンに変えてみましょうとの事でした。

※また外科的治療をするなら年齢的にも、症状が軽いうちにという点からも良い時期であるが、
再発率の高さやリスクの説明もありました。
よくよくよく考えましたが、勇気もなく経済的にも難しく、実質的にも積極的には考えられませんでした。


★リリカを始めてから、薬がよく効いている時間はとてもよく眠るようになる。
ややスクラッチングは減ったかのように見えたが、耳の毛をかじる、背中を床にこすりつける、後ろ足を噛むなどあり、薬の効果に満足は出来なかった。
ガバペンに変えてみるか?グリセリンを試してみるか?プレドニゾロンは有効か?
また、他の先生の見解も聞きたいと思い、セカンドオピニオンを希望しました。

※当初、相模原市の大学病院をセカンドにと考えていましたが、希望の先生の体調不良により話が流れました。。。

★2014年11月、入間市の病院、神経科のK先生のセカンドオピニオンを受ける。
ファーストでのMRIデータと、既往歴、動画をお見せしました。
問診を含め2時間あまりも診断結課説明に時間をかけて丁寧にお話して頂きました。

まずは画像診断、ミレルのキアリ様奇形はH先生は中度との見解でしたがK先生は軽度との診断。
(これくらいの診立ての違いはあるとのこと)
確かにキアリ奇形なのには間違いないが、空洞症についてもほとんどなく、この程度で症状が出るのは疑問がある。
ではなぜ?ミレルは耳を気にしたり、後ろ足を噛んだり、背中を擦り付けたりするのか?
あらゆる原因が考えられるので、1つ1つつぶしていく。
皮膚病でも耳の疾患でもない。
血液検査からも低カルシウム血症のおそれもない。
痙攣もない、髄膜炎の可能性も低い。

K先生はある原因を考えているようでした。
そして改めて詳しく問診を、ミレルの生い立ち保護犬であるという事で、先生は診断されました。
それは精神的な事が要因ではないか?という事でした。

人間でいう精神科が動物では行動科いい、確定診断するには行動科の受診を勧められました。
すぐに行動科の受診をしないのなら、向精神薬(抗うつ剤)の試験的投薬を提案されました。

※また、外科的治療についてはミレルの場合は精神が要因の可能性が高く、手術の効果に期待は出来ない為、慎重に考えるべき、との見解でした。

★K先生の指示の元、かかりつけ医にてアミトリプチリン(三環系抗うつ剤)投薬を開始。
同時にプレガバリン→減薬→中止。
※抗うつ剤は効果が出るまでに時間が掛かる為、しばらく続ける事は必要です。

★2015年2月ころになり、ようやくアミトリプチリン(5㎎/1日2回)の効果に確信を持つようになる。

スクラッチングのような行動の頻度はとても少なくなり、耳の毛も伸びてきた。
夜のグズリもほとんどなくなってきました。
また普段の行動も自信を持った犬らしい振る舞いをするようになってきていました。
足を上げておしっこをしたり、嬉しい時の尾の振り方など。

ただフードアグレッシブに関しては少しづつ悪化し、生活に支障が出てくるほどになってきました。
トレーニングの効果は虚しく、お皿を守り唸り続ける、緊張状態が続きそばを通るだけで吠えて飛びかかってくる。
咬むといった攻撃行動まで発展した。


★セカンドで行動科の受診を勧められた事、抗うつ剤について詳しく知りたい、問題行動の相談をしたい。
という理由からサードオピニオンとして行動科の受診を希望しました。


★2015年3月、武蔵野市の大学病院(ファーストと同じ)行動治療科のI先生を受診。
ミレルの生い立ちから既往歴、もちろん動画を見て頂き、カウンセリングという形式の診察でした。
3時間近くかけてお話を聞いて頂き、そして診断も丁寧でした。
結果はミレルが耳の毛をかじったり背中を床に擦り付けたりする、スクラッチングのような行動は
常同障害と診断されました。
この病気は葛藤の気持ちがある時や、何をしたらいいか分からない時に、決まった行動を繰り返し行ってしまう病気です。
脳内のホルモンバランスが崩れるとおこると言われていて、その中でもセロトニンが不足することが大きな要因となっています。
セロトニンは生まれつきか、もしくは何らかの大きなストレスや慢性的なストレスを受ける事で不足してしまいます。
ミレルの場合、うちに来るまでの劣悪な環境が大きく影響していると思われます。

今まで投薬していたアミトリプチリンである程度の効果が出ていることから、I先生が処方したのは
フルオキセチン(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)です。
アミトリプチリンよりも新しいお薬で副作用が少なく常同障害および攻撃行動へ効果が高いと言われている。
ミレルの場合フードを食べているうちに脳が興奮してきて、セロトニンが不足していることでその興奮状態にブレーキがかけられず咬むといった攻撃行動を起こしていると考えられるため、フードアグレッションにも効果が期待できます。

フルオキセチン6.6㎎/1日1回(半減期が48hとても長い為1日1回でよい)
アミトリプチリンは減薬なしで中止し、フルオキセチンに切り替え。

また、投薬治療と同時に行動修正も行います。
常同行動が起こっている時に、それにブレーキをかけやすくするため、他の行動へ導くようにします。
気持ちを切り替えてあげる事が大切。
日常のトレーニングも良いとの事でたくさんアドバイスして頂きました。

★2015年4月、フルオキセチンの効果をすこしづつ実感。
フードアグレッシブが改善されてきている。普通にご飯を食べれる日が増えてきています。
耳をかじる等の行動も激減!

★2015年5月、かかりつけの病院にてトレーニング再開。
ミレルが興奮しない課目で楽しくトレーニングを!

★2015年6月、行動科再診予定。



ざっと書きだしてみました。
ミレルの行動に不安を覚えたとき、一番に疑ったのはキアリ奇形・脊髄空洞症でした。
だってキャバリアだもの。
かかりつけの先生にまず相談した時もそう言われました。
そこで当然のようにファースト・セカンド共に、神経科を受診しました。
たしかにキアリ奇形ではありました。

でもまさかの展開で行動科を受診する事になり、
そこでやっと納得できる診断が出たのです。
思いもよらない結果でしたが、ここまで突き詰めて調べて本当に良かったと思っています。

でもMRIまでしたのだから、もしこれ以上負担になる検査が必要だったら、先に進まなかったかもしれません。
実際に脳脊髄液検査をして髄膜炎の可能性を消した方が良いとセカンドの先生には言われていて、でもまた麻酔掛ける事に抵抗もあり躊躇していました。(すぐにサードへいけなかった理由はそこ)


行動科の先生方はエビデンスに基づいた動物医療を行って下さり、とても信頼感がありました。
また、些細な事でもメールで相談を聞いて下さると言う、患者に寄り添った治療を行って下さいます。
今後のミレルの犬生を委ねられる先生に出会えてよかったです。

この先、脊髄空洞症が進行したり、キャバリアだから心臓も悪くなるかもしれない。
そうなるとまた違う不安も出てくるかもしれないけど、その時も1つ1つ対処出来るように、
これからも勉強続けよう!!!











関連記事
Category: 病院

コメント

No title

本当にチェリーちゃん達えらいなぁ~
専門書まで買ってお勉強 ミレルくんの症状の原因究明にあちこちの病院へ
お金もかかるけど、時間もたくさんかかるし、なんたって精神的にもとってもたいへんだよね

うちはさ~ もう物理的な原因がわかっちゃってるし良い先生に出会えたから・・なぁ~んてね
ヴィクトリアももっとお勉強しなくちゃいけないのかな?

ミレルくんの症状 落ち着いて 気持ちよく楽しく過ごせますように! 

2015/05/23 (Sat) 13:50 | ヴィクトリア #8gfOIHpU | URL | 編集
コメントありがとうございました

☆ヴィクトリアさま
ぜんぜん偉くないよ~。
自然の流れでこうなった感じもあるんだよ~。
やっぱりピンちゃんが教えてくれた気がするよ。

キャバリアそのものだったピンパと比べて、何か不思議な性格で不思議な行動をするミレルに、何となくおかしいかも?
って感じたのが最初。
その何となくを気付かせてくれたのピンパだよね。

それと良い先生方に出会えたのも、ミレルが幸運の持ち主だってだけで、私達はその流れに乗っただけだよ^^

かいるくんは原因がはっきりしてるし、良い先生に出会えた事、何よりヴィクちゃんちの子になれたことがかいるくんも幸運の持ち主だよね!

2015/05/24 (Sun) 10:01 | ♪チェリー #7WSMv.uY | URL | 編集

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する